岸恵子の真知子巻き

日本発(初?)のシネマ・ファッションと言えば、やはり「真知子巻き」ですね。 「真知子巻き」の「真知子」は、1952年に放送された菊田一夫原作の人気ラジオドラマ『君の名は』の主人公です。放送時間にはお風呂屋さんの女湯がガラガラになると言われたほどの人気番組は、翌1953年に岸惠子・佐田啓二主演で映画化されました。その際、岸恵子演ずるヒロイン氏家真知子がショールを首から頭に巻いており、このスタイルが「真知子巻き」と呼ばれ大流行しました。
ショールは白い毛糸で編んだものが特に好まれたらしく、またファッション性だけでなく、暖かく実用的なスタイルであったことも、流行した理由の一つだったようです。
ちなみに岸恵子は、1956年に日仏合作映画「忘れ得ぬ慕情」に出演。一躍国際女優になり、さらに1957年に同映画を監督したイヴ・シャンピと結婚しました。1975年に離婚した後もファッションの都パリで生活しており、岸恵子はまさにファッション的存在の女優さんです。
また「太陽族」のファッションスタイルも映画をきっかけに世間に一層広まったわけですから、シネマ・ファッションの一種と言えないこともないでしょう。

ヘップバーン・ファッション

洋画ではオードリー・ヘップバーンのファッションが注目されていました。1954年の『ローマの休日』では短く切ったヘップバーンカット、アメリカン・スタイルの印象も強い優雅なロングフレアースカート。同年『麗しのサブリナ』から生まれたサブリナパンツにペタンコのバレエシューズは、それぞれが大流行しました。清楚でボーイッシュなヘップバーンスタイルは日本人の好みや体型にあい、まさにヘップバーンはファッション・リーダーの中のファッション・リーダーだったと言えます。

オードリー・ヘップバーンと言えばローマの休日ですが、おしゃれ泥棒もおすすめです。ピーター・オトゥールとのやりとりがキュート。エレガントファッションもよいし、お掃除のお姉さんファッションもまたよし。見所満載です。

オードリーの着ていたパンツがサブリナパンツとして一躍有名になった映画です。ヒロイン名がパンツの名称としてここまで市民権を得てしまうなんて。本家の着こなしを堪能しましょう。