カラス族 ブランド

DCブランドが台頭し始めた頃は、女性のファッションはニュートラやハマトラなどの山の手お嬢様風ファッションが人気でした。そんな中、山本耀司の「ワイズ」、川久保玲の「コム・デ・ギャルソン」は斬新な黒づくめのファッションで世間を驚かせました。これらのブランドは、色に対してだけでなく、デザイン面でも従来のファッションの常識を覆しています。左右非対称、穴をわざと開けたデザイン、ねじれや歪みのある有機的なデザインは、反発と熱狂とを同時に呼び起こしました。

カラス族 ファッションの異端「黒」

このファッションを最初に取り入れたのは、当時ハウスマヌカンと呼ばれていたショップの販売員やアパレル、マスコミ関係者の女性達でした。洋服そのものの魅力に加えて、デザイナーの先進性や創造性に共感する向きもあったようです。
一般にこの黒づくめファッションが浸透するまでには少々時間がかかりましたが、「黒=喪」のイメージを払拭させ、黒をファッショナブルな色の一つとして定着させた山本、川久保の功績はとても大きなものでした。